故人の財産

相続人がすでに死亡している場合

遺産相続は初めて経験する人にとっては、大掛かりに感じることも多く、実際に手続きに必要な時間も労力も相当に要りますので、心身ともに大きな負担となることがよくあります。
さらに遺産相続に関する手続きはいくつもの手順があり、相続人が遺産を相続するまでには、ある程度の期間がどうして必要となります。
これは専門家に依頼した場合でも同様で、正式な遺言書がある場合など故人の意思表示がはっきりしない限り、遺族間での話し合いをして遺産の分け方を決定するのが一般的なケースです。
しかし、遺産相続の協議中であってもその相続人が死亡してしまうことも全くないとはいえず、場合によっては遺産分割協議の最中や、全くの協議前に相続人が亡くなってしまうこともありえます。

その場合、相続人が有していた相続権はどのようになるのでしょうか。
遺産相続の手続きを行っている途中で相続人が死亡した場合は、亡くなった相続人を被相続人としたときの相続人にその権利が移行します。
たとえば、ある被相続人Aがなくなりその相続人である配偶者B、子C、子Dが3人いたとします。
遺言書はなく3人で遺産分割協議をしている途中に子Cが不幸にも亡くなってしまった場合、そのCの配偶者Eに被相続人Aの遺産相続権が移行し、残ったB、D、Eの3人で遺産分割協議を再開することとなります。

このケースでは相続人Cの死亡後、分割協議は相続人B、Dだけで完結することはできず必ず相続権を引き継いだ人を交えて、協議を再開しなければならなくなります。
また、この相続人Cに子Fがいた場合は相続人Cの遺産相続権は配偶者Eと子Fに移行します。
このように遺産相続の手続きが長引いたり、相続人が協議途中に死亡してしまったりすることは珍しくなく、その結果関係者が増え事情が煩雑になることでトラブルが起こりやすくもなるといえます。
特に、遺産が土地などの不動産であり、それを共同所有し相続登記を済ませていない状態では、突如第三者がその所有権や売却に関しての権利を主張してくると、ますます問題がややこしくなりがちですので、可能な限り遺産相続の手続きは早めに完結させておくことがトラブル防止のコツです。

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