故人の財産

相続人が複数いる場合は遺産分割協議を

いつ自分のこととして関わる必要が出てくるのかがわからないのが遺産相続です。
お金持ちだけの話だからとか、他人事だからと、なかなか自分のこととしてイメージできる人は案外少ないようにも思えます。
しかし、家族や親族がいる人は遺産相続が今後の人生において全く他人事でではなく、将来関わってくる問題ですので、他の親族が遺産相続について知識がなかった場合に備えて、今から少しでも知っておくことは後々いざというときに大いに役に立つと思います。
さて遺産相続は人間関係の数だけその形も様々ですが、相続の際に何かと大変になるのが相続人の数が多い場合の遺産の分割問題です。
故人である被相続人が生前に遺言書を残していて、事細かに遺産を誰に相続させるかといったことや、何を相続させるかといったことを意思表示していればスムーズに相続手続きを進めることができやすいのですが、遺言書がなかった場合には相続人の間で「誰が何をどれくらい引き継ぐか」という遺産分割協議を行うことになります。

通常、遺産相続を行う場合は遺言書に記された相続人→法定相続人の順番で相続の優先順位が決められますが、家や車など固有の遺産は均等に分割するというわけにはいきませんので、一旦は共同相続人の間で共同で所有するという、少しわかりにくい状態となります。
一台の車やひとつの家を分けるということは現実的ではありませんので、預貯金や有価証券など以外の遺産は個別に誰が何を相続するかを話し合いで決めるのが一般的な遺産相続の方法です。
この部分をなかなか決められず、長い期間にわたり遺産を共同所有という形にしておくことは、財産にかかる税の問題や管理方法などの面で非常にややこしいことになるため、遺産分割協議はしっかりと行うようにしましょう。

また、この遺産分割協議は相続人全員の合意があってはじめて成立する取り決めとなっていますので、協議内容に納得できずひとりでも合意とならなかった場合は、その分割協議は無効となりその後は家庭裁判所での調停解決をとるようになります。

Copyright(C) 2013 専門家に相談を All Rights Reserved.