故人の財産

全てを相続する単純承認

何事もなかったかのように、ある日突如予告もなしに自分の身にふりかかってくるのが遺産相続の問題です。
ほとんどの方が人生でそう何度も経験することではないと思いますが、それだけ学ぶ機会が少ないというのも遺産相続の特徴です。
しかしあとで後悔しても「知らなかった」では済まされないことがよく起こるのも遺産相続ならではのこと。
特にあまり知られていないにも関わらず、相続においては重要なことに、遺産にはプラスのものとマイナスのものがあるということです。
遺産にプラスとマイナスってどういうこと??と感じた方も少なくないと思いますが、これを知っているかどうかで、相続後の人生が変わってしまうほど重要なことなのでこの機会に是非覚えておきましょう。

さて、今までにまったく相続に関わったことがないという人の中には、「もらえるものは全部もらえばよい」と考えることもあるかと思います。
たしかに、だれだってただでもらえるものなら何でももらいたいと思うのが人情です。
しかし、遺産には預貯金や土地などプラスの価値があるものだけでなく故人の借金などのマイナスの遺産も含まれているのです。

つまりは遺産を全て相続するということは、プラスの遺産もマイナスの遺産も相続人に継承されることになりますので、当然返済し終わっていない借金は、相続人がその後も返していかなければならないという状況になります。
このようにプラスの財産もマイナスの財産も含めて、遺産をそのまま相続することを「単純承認」と呼んでいます。
反対に遺産をまったく相続しないことを「相続放棄」と呼びます。

つまり、被相続人の遺産を相続するかしないかは、相続人の意思決定で選ぶことができます。
しかしこの選択決定ができるのは、自分に関する相続開始をしってから3ヶ月以内となっていて、この期間何の意思表示もせずに過ぎ去った場合は自動的に単純承認をしたことになりますので故人に借金がある場合には承認するか放棄するかをよく考る必要があります。

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